【Sgrum活用事例】プロスポーツのクラブ経営、ホームタウン活動を熟知した片野翔大が部活動地域移行を推進 福知山ユナイテッド
IT企業でWebマーケティングやスポーツマーケティングに従事した後、プロスポーツチームに転職。ファンマーケティングを中心にチームのWebマーケティング活動を一手に担っていた片野翔大さんが立ち上げた「福知山ユナイテッド」。部活動改革により子どもたちのスポーツ環境が大きく変わるなか「福知山を、夢応援のまちへ」をコンセプトに活動を開始しました。
立ち上げ当初からSgrumをご利用いただき、会員管理、情報配信、月謝徴収などの機能を利用し、選手および保護者との連絡、チーム運営に活用されています。今後全国で部活動の地域移行が進むなか、日々の運営や部活動の地域移行、Sgrumの使用感について伺いました。
文:Sgrum編集部
写真:福知山ユナイテッド
京都府福知山市出身。幼少期から父親の影響で陸上、空手、サッカーを経験。小学校1年生から大学までサッカー部に所属。卒業後はマーケティング、経営面からプロスポーツビジネスに携わり、2022年7月一般社団法人福知山ユナイテッドを設立。
福知山を、夢応援のまちへ。
「応援」というキーワードを一方向ではなく、双方向なものにしたい。スポーツをかけあわせ新たな試みを生み出し、さまざまなきっかけを生み出していく。
——福知山ユナイテッドを立ち上げた経緯を教えてください。
片野:原体験は高校3年生のサッカー部引退後に、英国へ行って現地でプレミアリーグを観戦したことです。実際に観戦した試合では、選手だけでなく観客も一体となり、これまでに体験したことのないような空気感に包まれ、思わず涙が出ました。こんな文化を日本でも感じたい、地元で見てみたいと感じたのがスポーツビジネスを志したきっかけです。
大学でもサッカーを続けていましたが、やがてスポーツを支える側の仕事がしたいと考えるようになりました。卒業後、プロチーム経営の外側と内側の両面から関わるなかで、スポーツチームの「ホームタウン活動」に課題感を持つようになりました。そんな矢先に、2021年12月に福知山市出身のサッカー選手とイベントを開催したことをきっかけに、地元の子どもたちのためにやりたいという思いが募り、現在にいたります。
——福知山ユナイテッドのコンセプトを教えてください。
片野:設立時「福知山を、夢応援のまちへ。」というコンセプトをかかげました。“田舎”だからといって子どもたちに夢を諦めてほしくなかったのです。とはいえ、プロ選手を身近に感じる機会は都会より少ないのは確かなので、プロ選手を目指したり、トップスポーツに触れるきっかけを作っていくような活動を目指しています。
なかでも、「応援」というキーワードを一方通行ではなく、双方向的なものにしていきたいです。複数競技が応援し合ったり、地域の方やスポンサーが応援し、チームも町を応援する、し合える環境づくりをしたいと考えています。
——立ち上げ時に大変だったことはありますか?
片野:まさに「部活動の地域移行」真っ只中でしたので、先生方がこれまでやっていた業務とは異なる部分、ビジネス観点を学校や行政とすり合わせていくのが大変でした。今となっては皆さんがお互いに良きパートナーとして取り組んでいます。
指導にあたっていただく指導者の皆さんともとことん話し合いました。競技力向上も重要なテーマではありますが、まずは子どもたちを中心に置き、子どもたちがやってみたいスポーツを、夢を持って取り組めるようにすることが大切だという認識を共有しました。共通の未来像を描くために、その時も「福知山を、夢応援のまちへ。」というスローガンが役に立ちました。
Sgrumで出欠管理や活動予定の共有、月謝決済。
今後の事業展開におけるパートナーとして認識。
——ではSgrumについてお聞かせください。どんな機能をどう使っていますか?
片野:月謝の決済機能を使い、手集金等による運用負荷削減とミス回避につながっていると思います。また、連絡網機能を活用することで情報集約ができています。
組織を運用していく上で、競技のことだけではなくDXしていくことも考えていかないといけない領域だと思っています。Sgrumは、クラブにとって運営のハードルを下げる強力な武器になっていくと感じています。ぜひこれからも運営面でサポートしていただきたいです。
——最後に今後の展望などあれば教えてください。
片野:攻めの運営に変えていきたいです。京都や全国で優勝を目指したいチームと、スポーツを楽しみたいチームにカテゴリーを分けたり、小学生のカテゴリーも加えて長期的に繋げられるようなコミュニティーにしていきたいです。また、別事業としてメディアやイベント運営にも携わり、色々なスポーツを体験できる場所を増やし、子どもたちの関係人口をより増やしていきたいです。最終的には京都府北部のシンボルになっていきたいです。
具体的な目標としては、いずれかの競技のトップチームを持てるようになりたいです。
クラブチームが活動を進めていく中で、DXや効率良く運営することは切っても切り離せません。今後事業展開を進めていく上で運営もセットで考えていきたいです。
——Sgrumとしても福知山ユナイテッド様の発展に貢献できるよう、これからも安心・安全のサービスと新機能を提供してまいります。お忙しいところ、ありがとうございました!