名波浩が我が子に教えたサッカーが上達するポイントは3つ!SGRUM LIVEに名波浩が出演!
6月21日に松本山雅FCから就任の発表がされ、SGUM LIVEの配信が行われたのが2日後の23日と、慌ただしい中松本にてリモートでご出演いただきました。就任のオファーを受けた率直なお気持ちを伺うと、「まずはJ2の中で残留争いにぶつかりそうなので、そこから早く脱却して1つでも上の目標に近づけばいいなと」と意気込みを語たり、「この番組のスタッフも実はスタジオにいる予定だったのにまさか松本からリモートなんて」と今回の就任の慌ただしさをジョーク混じりでお話しいただきました。
サッカー元日本代表。日本サッカー界屈指の“レフティ”。順天堂大学卒。大学ナンバーワン選手として、1995年、ジュビロ磐田に入団、開幕戦でスタメンに抜擢。同年、日本代表に初選出され、代表デビュー戦でいきなり得点をマーク。日本代表として67試合に出場し、1998年に開催されたフランスW杯では10番を背負う。その後、1999~2000年、セリエA“ACヴェネチア”に期限付き移籍。2008年にジュビロ磐田で引退を表明。2014年、Jリーグ「ジュビロ磐田」監督に就任、2021年からシーズン途中に松本山雅FCの監督に就任。
今回のテーマは「名波浩が我が子に教えたサッカーが上達するポイント」
名波さんご自身も、現在高校1年生のサッカーをしている息子さんのパパということで、名波浩が我が子にどのように伝えたのか。今回はありのままの名波さんの言葉を配信の内容を一部、記したいと思います。
ーーー
ー名波さんはお子さんが小さい頃からサッカーのコーチ的なものはされていたんですか?
名波:本当に真剣に息子に教えたかって言うとちょっとクエッションなんですけど。まあそもそも本人がサッカーやりたいっていうまではやらせなかったので、始めたのは小学校の2年生ぐらいですかね。
ー息子さんはいつぐらいから何をきっかけにサッカーやりたいなあっていうふうに思い始めたんですか?
名波:そうですね。現役時代セレッソ大阪とか、東京ヴェルディとか、磐田とは違うところに移籍しても家にはサッカーボールは置いてたんですけど。まあ興味を持ってもまあなんというか5分とか10分とか短い時間でそこからどうなっているのかなと思ったところ体育の授業だと思うんですけどサッカーやりだして。この辺で楽しいなあっていう感覚に陥ったんですよねでどっかチームに入りたいと言うことでまあ自分の磐田のスクールに入ったのが最初ですよね。
ーもうあの語弊を恐れずに言いますけどお父さんが名波なのに学校のサッカーで芽生えるってどんな豪華な環境なんだろうと思いますけどね
名波:そういう意識はもちろん本人なかったと思うんですけど。まあでもやってくうちに必ず言われると思いますし、あの背番号が名波の息子だよっていうふうに、僕もお客さん側で見てる時にそういうのもあるんで。そういう意味じゃかわいそうだなって思いますけど。
ーそんな名波さんがお父様として我が子に伝えたサッカーが上達するポイント今日のトークテーマはズバリもう最初に伺ってしまおうと思うんですけれどもどんなポイントだったんでしょうか。
名波:この小学校2・3年生のときから始めた中でそれから今高校1年生で高校サッカーにどっぷりつかってるんですけどずっと言ってるんですよ。8歳から今はもう16歳なんで約8年間言い続けているのが3つあります。
1つは『試合中・トレーニング中必ず声を出せ』
1つは『常にボールサイドに関わりに行け。』
1つは「ボールを取られたら取り返しに行け。』
この3つですね。
ーその、どんな状況でも声を出せっていうのは、昨日のオンライン会見でも、コミュニケーションの重要性っをすごくおっしゃっていたのが印象的でした。今こうやってコロナ禍でいろんなものが制限されたり試合数が少なくなっていってなかなか満足にコミュニケーションがとれないお子さんたちが多いと思うんですけど、その中で意識したほうがいいこととか、今だからこそできることって何かありますか?
名波:今だから出来ることっていうと、密集したミーティングはなかなか難しいので、個別で話し合うとしてもディスタンスを大事にしなきゃいけないと思うんですけど、そんな中で自分がやりたかったプレイが仲間と共有できなかったり、仲間の意思がわからない。プレーを自分が何か消化したり、その尻拭いしなきゃいけないようなシーンの時にやっぱり確認作業(フィードバック)っていうのは必ずしなきゃいけないと思うので、それは小学生だろうがプロだろうが関係なくねコミニュケーションすることによって総合理解のもと擦り合わせてちょうどいいところで収まると思うんですよね。そういったファーストアクションとしては違うかもしれないけど、自分の思いを相手に伝えるということは、サッカーに限らずいろんなものに大切だと思うので、最初に声を出せということを言ったんです。
ーそうですね、でも声を出せってゆってもいきなり出るものではないんですよね多分。
名波:特に最近の子はシャイボーイが多いので、まず自発的に自分の意思を伝えるっていうより、その行動自体が1拍置いてから、もしくはその行動自体を諦めてしまう。そういう子が多いですよね。そこはやっぱり指導者が、くすぐらなきゃいけないと思いますし、親が積極的に命令口調じゃなくて、あそこ声出したがいいんじゃないのとか、ちゃんと確認した方がいいんじゃないかということね伝えてあげることは大切なことだと思いますけどね。
ーそして2番目のボールに関わるポジションに居続けることなんですけどこれは結構ポジションとか結構技術によって結構難しい場合もあるのかなと思うんですがどういったことなんでしょうか
名波:我々の時代は11人制が小さい時から成り立っていたスタイルでしたけど、今の小学生は8人生になって。ゴールキーパーも含めてボールにたくさん関われる環境にあるので、よりポジションとか、自分の居なきゃいけない位置とかっていうものを確立されているのとともに、より自由に動いてボールに触れたり、ゴールに迎えるというねそういうシチュエーションが増えているので、ここはチームの指導者の方のシステムとか戦術論にもよると思うんですけど、そうじゃないフリーでやらせてもらえるのであれば、なるべくボールに関わりに行けばボールたくさん触れる。それだけ試合中の技術も高くなるということですよね。
ー例えばグラスルーツの小学生くらいのお子さんだと低学年と高学年ですごく技術の差も出ますし、例えば低学年のサッカーだと、みんながボールにわーって行っちゃって団子になってしまうこともあると思うんですが、そこからちょっとサッカーっぽくする、その狭間ってどういうふうにコーチングされますか?
名波:笹木さんはじゃあなんで団子になると思います?
笹木:みんなでこうボールを触りたいっていう意識があるのかなと思いますね。
名波:そうなんです。だからそうなってる時は今団子のままでもがいいと思ってます。ただボール触りに行くっていう。触らなきゃ楽しくないって感情が生まれるから、ボールに向かっていくわけで。何かあったらちょっとこう周りで見てたり、もっと苦手な子とか、さらに内向的な子は、砂をいじったりもう、そこで戻ったりしてしまうと思うんですけど、走ることは楽しいボール触ることが楽しいから密集して行く。
あの世代はあれでいいと思うんですよね、さっき言った指導者が、選手にもう少しこういう風に広がった方がいいんじゃないのとか、中心選手が生まれてそのリーダーがこういうふうにやったほうがボールを動くんじゃないのとかもっと俺にも集めろよボールとか。それが生まれてちょっとずつこうサッカーチックになってきますからね。
ーそこもコミュニケーションですね。そのチームのレベルにもよりますからね。そして、3つ目の自分がボールを奪われたら取り返しに行くと言うのはどういうポイントなんでしょうか
名波: プロでもあるんですけど、ミスしたり、シュートシーンなんかそうですけど、ちょっと打とうとしたけど、打てない。相手に取られてしまったって天を仰いだり、両手あげたりして残念があってる選手いますけど。これはもうアマチュアもプロも関係なく、やった人間がまず責任をもってボール取りに行く。特にそのボールを失った人や、自分の近くプレイエリアにあればあるほど、いかなきゃいけないわけですよね。
それは自分のこともそうですけどチームを助ける大きな要因にもなるのでここは取られた取りに取り返しに行けってことはね。ちっちゃい時から今も言ってますね。
ーもう最近はプロの試合とか欧州の試合でも、ネガトラとか言われ、いかに攻撃の後戻る時にどれだけフォワードとかも貢献するかっていうことが言われてます。本当に子供の時代からそれをやり続けるっていうことも大事なんですね。
名波:もちろんそうですね。だからそれに走力とか体格とか関係ないですよね
ーーー
今回のテーマである「名波浩が我が子に教えたサッカーが上達するポイント」についてお話しいただきました内容を抜粋してお届けいたしました。このお話し以外にも、名波さんの「幼少期のお話」や、サッカーで重要となる「予測」のお話など、30分と限られた時間でしたが、色々なお話をお伺いしました!
ぜひまだ視聴いただけてない方はご視聴いただければと思います。
また、Sgrumではサッカークラブやスクールに連絡網ツールとして多くご利用いただいております。サッカーに限らず、スポーツ団体・習い事・教室の連絡を基盤としたトータルプラットフォームとしてアプリサービスを提供しております。
現在、2ヶ月間無料でご利用いただけるトライアルを実施しておりますので、ご興味いただける方はぜひ一度ご利用いただければと思います。