「ラグビーは言語でパスを繋ぐスポーツ」SGRUM LIVEに元日本代表キャプテンの菊谷崇さん出演!
「ノーサイド」が話題となり2019年ラグビーワールドカップでベスト8入りを果たしたラグビー日本代表。SGRUM LIVEの第3回は元ラグビー日本代表キャプテンとして2011年ワールドカップを率いた「菊谷崇(きくたに たかし)」さんにご出演いただきました。
現在菊谷さんはBring Upという子供たちの運動環境としてラグビー・野球・アイスホッケー・陸上の4つのアカデミーを運営しており、子供たちにスポーツを通じた人間形成を行なっております。そこで今回は、『ラグビーが教えるチームスポーツに必要なこと』をテーマに語っていただきました。
奈良県出身の元プロラグビー選手。御所工業高校入学後にラグビーを始める。大阪体育大学を経て2002年にトヨタ自動車に入社。その後キャノンイーグルスやイングランドのサラセンズでもプレー。2005年に日本代表に初選出され2008年からはキャンプテンに就任。2011年のラグビーワールドカップにも出場。2005年の7人制ワールドカップにも参加され、日本代表キャップは歴代5位の68試合の出場記録を持つ。
まず初めに菊谷さんは、指導者を志したきっかけとして、「エディー・ジョーンズさんとの出会いも大きかったですね」と語りました。「彼が日本ラグビー界に残してくれたことを現役選手として、日本代表のキャプテンとして学び、それを今後伝える役目」とこれまでの経験を踏まえてラグビー界への発展のため指導者を志したそうです。
そんな菊谷さんはBring Upを立ち上げ日々、子供達を指導しており、今回のテーマ「ラグビーが教えるチームスポーツに必要なこと」として、菊谷さんはラグビーは「言語でパスを繋ぐ」スポーツと表現。
「ラグビーボールは丸くないので、地面に落ちた瞬間にどこに行くかわからない。なので、ノーバウンドでキャッチしてトライ取る必要がある。そして、後ろ向いてパスしてると本来タックルされてしまうので、前向いとかないといけない。けど、後ろに人にパスをするという矛盾があるんです。なので、後ろの人がボールを欲しい場合、言語でしかパスを繋げない。ノーバウンドはボールを持ってない選手にいかにして言語でタイミング方向性を伝えるのかが大事」と語りました。
菊谷さんが指導されている、Bring Up Academyでのトレーニングでは「なんでパス欲しいのにくれないんだ」って選手がいたとしたら「なんでパスがもらえないと思う」と質問を投げかけて子供たちで考えさせコミュニケーションを取らせています。「パスもらうためにはどうしたらいいかっていうのを子供達が考える」大人が答えをわかっててそこに対して導くんじゃなくて、「子供達が全てその道を引いていく」何が正解かはわからないっという事を僕らコーチとして導くことが大事だと語りました。
最後に、Bring Up Academyを「ラグビーという、言語で成り立たつスポーツで、人を育てる」アカデミーだと表現し、人として必要なコミュニケーションのスキルを重要視し、子供たちの人間形成を創り上げるアカデミーと説明いただき配信は幕を閉じました。
Bringu UpのHPには「一度の人生における最高の決断をするための人間形成を想像する 競技を超えた、指導者と選手のための機関です」と記載されております。今回の菊谷さんのお話を伺い、所属されている指導者の皆さんはもちろん、選手たちも常にコミュニケーションを意識した練習設計がされているのだなと感じました。
この記事では、配信の内容の一部を記載しましたが、子供達の食事についてや、怪我を市内体づくりについてなど書ききれないお話も盛りだくさんなので、Youtubeのアーカイブ配信で視聴できますので、まだご視聴いただけていない方は是非ご視聴いただければと思います!
次回の配信は、6月23日(水)20:00〜
元サッカー日本代表10番の名波浩さんにご出演いただき、「名波浩が我が子に教えたサッカーが上達するポイント」についてお話いただきます。
こちらも是非ご視聴ください!