校長からのお手紙
(2025年2月12日)
親愛なる生徒諸君、
保護者の皆さん、そしてコーチ諸君。
いつもありがとうございます。
校長のムラタぐです。
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いいか!ムラタ!
チャンスの神様は
前髪しか生えていないんだよ!
だから!
チャンスの神様が目の前に来た時は!
すぐにつかまえるんだ!
もし!
そのチャンスを逃したら!
神様は通り過ぎた後だ!
しかも!
チャンスの神様は
後頭部がハゲているから!
追いかけても捕まえられないんだよ。
わかるか!ムラタ!
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これは高校時代ラグビー部の
顧問であった岡松先生の言葉です。
仲間のフォワードが必死に前に出て
敵のディフェンスを崩して
こじ開けたスペース。
そのチャンスの瞬間、
できたスペースに私が走り込んで
パスをさばくスクラムハーフに
パスを要求しパスを受ければ
トライがとれたシーン。
"さっきノックオン(落球)したオレ。
またノックオンしたらどうしよう…"
躊躇した5秒の遅れ。
その間にスペースは敵に埋められて…
さっきのミスを帳消しにする
チャンスは消えていた。
"ああ、しまった。
チャンスの神様が…"
オカマツの言ってた通りだった。
チャンスの神様は前髪しか生えていなかった。
当時、私がプレーしていたフルバックは、
「攻撃時に現れては消えるような
"決定的なチャンス"を見つけては、
瞬時に決断して走り込み
決定機を手繰り寄せる」
というポジションです。
逆に、守備の時は
「最後の砦としてチームの最後方に位置する」
そして、
「次の展開を先読み予想し、
相手の決定機を未然に防ぐよう
ポジションを変える。
予想どおりその時が来たら
一発必中のタックルを繰り出す」
という責任の重いポジションでした。
ここまで書いて気づきました。
毎週のラグビースクールで
私が務める校長の仕事も
フルバックみたいだなあ、と。
グラウンド全体を巡回しながら
生徒やコーチの成長のチャンスがあらば、
声をかけます。
順調ならば見守ります。
生徒やコーチがピンチの時は助けます。
こういう動き方も
私はラグビーから学んでいたのかな。
ラグビーと恩師のお陰様で、
我が人生においても
たくさんのチャンスの神様を捕まえられました。
そのお陰で今の私があります。
皆さんもまたこのラグビースクールとのご縁を
掴んでくれたお陰さまで、
このラグビースクールの今があります。
まさに感謝、感謝、感謝。
有難いチャンス。
恩師のように、
生徒が必要としている言葉を
適切なタイミングで伝えられる指導者
でありたいし
そんな指導者を育てたいです。
引き続きよろしくお願いします。
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東京セブンズラグビースクール
校長 村田祐造(ムラタぐ)